「第69回全国私学教育研究集会長野大会での講演:その1」

今日で2学期の期末試験がおわりました。すっかりお勉強ムードでしたが、せきを切ったように部活動がはじまりました。

生徒たちがまず安心安全で充実した学園生活を送れるようにと心掛けてきた私ですが、つつがなく年の瀬をむかえられたことをなにより嬉しく思います。

2015年の10月29日・30日、長野市内で実施された「第69回全国私学教育研究集会長野大会」で私は講師を務めました。

大会のタイトルは「新しい時代を担う魅力ある私学教育 ~安心と信頼に裏打ちされた私学教育の充実を目指して~」です。

この催しは日本私学教育研究所主催で全国の私立中学高等学校から学校関係者600名が参加しました。

1日目は「基調講演」そして、2日目に「事例発表」として「大震災マニュアルと地域との連携」という演題を私が頂きました。

その後にパネルディスカッション等が行われ、熱気に満ちた大会となりました。

「防災マニュアル」「地域との連携」に関しては麹町学園の積極的な対応・展開として何度かこれまでもこのブログの中で述べてきましたが、生徒の安心安全を守ることについては何度繰り返してお伝えしても、これで足りると云う事はありません。何度でもリマインドしていくことが重要なのです。

私が麹町学園の理事長を拝命し、プライオリティの高い課題として「防災マニュアル」の作成に取り組んだ事は以前にもお伝えしました。

その必要性を痛感していたのは、かつて私がイラン住友商事の社長として「イラン・イラク戦争」の戦時下にその任に当たっていた事と、その後、USJの役員としてテーマパークの「楽しさ」の前提として「ゲストの安全」を第一に考える立場にあった事が自らの体験としてそのベースにありました。

「防災」は当然ながら「人の命」に係わる事です。何よりもそれが優先されるのは当然の事です。

ましてや、災害を超えたイラン・イラク「戦争」の中では、現実にミサイルが頭上を飛ぶ中で、70名の社員たち、関係者の方々の命を守るのは社長としての最重要課題でした。

毎日がピリピリとした緊張感の中で、非常用の電源や移動手段、医療品、食糧などなど、ヘルメットからいざという時の脱出ルートなどを綿密に遺漏なく計画しなければなりませんでした。もちろん、そんな極限的な状況下にある社員のメンタルの問題も考慮しなければなりません。非常時に人の心は「ささくれ立ちやすく」なるものです。

このように人の命に関わる経験をしたこともあり、私は麹町学園でもいざというときには地元の皆様との日ごろの関係作りが重要との認識を持ちました。

地域の町内会、行政、消防署の方々との交流を深め、合同防災訓練の場として学園の玄関前などを利用していただいています。

準備も大切ですが、「ふだんの交流による「助け合い」こそが最大の「防災」力へとつながるのです。

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