みらい科

教育の特色Education

「みらい科」とは?

自立して生きていくためには、自分を信じる力や出会う力、つながる力、そして困難にも立ち向かう心の強さが必要だと考えます。

そこで、「みらい科」では探究活動を通じて総合的な行動能力「こうじまちコンピテンシー」と、

予想外のものにも価値を見出せる力「こうじまちセレンディピティ」を涵養します。

 

1. 「こうじまちコンピテンシー」の体得

これからの社会で求められる能力を、麴町学園では 4つに分け、「つながる力(人間関係・社会形成能力)」「自分を信じる力(自己理解・自己管理能力)」「出会う力(キャリアプランニング能力)」「しなやかさ(課題対応能力)」としました。これを本学園では「こうじまちコンピテンシー」と名づけ、この「こうじまちコンピテンシー」を、卒業時までに 確実に身につけている人材を育成します。

「こうじまちコンピテンシー」を体得した子どもたちは、グローバルだけでなく、ローカルにも目を向けられる広い視野の持ち主となり、ゆくゆくは各分野において求められる人物へと成長します。

2.「こうじまちセレンディピティ」の体得

今後の社会は、変動性・不確実性・複雑性・曖昧性が増していくと考えられています。その多様化する社会に果敢にはばたける人材を、レジリエンス教育を通じて育成します。「レジリエンス」とは、自分に限界を定めず、物怖じせずに様々なことに関心を持ちチャレンジし、持続性を持って取り組み、失敗してもあきらめずに跳ね返していく力をいいます。

麴町学園では、通常の学校生活をはじめ、各行事を通じて子どもの粘り強さを鍛え、チャレンジ精神を育みます。さまざまなことに果敢にチャレンジしていく経験を積むことで、思いもよらない事態にも自信を持って対峙できるたくましさが育成され、ひいてはたくさんのチャンスを掴むことのできる人間へと成長します。 この能力を、本学園では「こうじまちセレンディピティ」と名づけます。

「こうじまちコンピテンシー」と「こうじまちセレンディピティ」を体得することで、グローバルにもローカルにも目を向けられる女性となること。果敢に社会に飛び出し、直面するさまざまな問題にも「しなやかに、たくましく」対峙していける女性となること。それが、麴町学園の教育でめざす女性像です。

「みらい科」のターム

中1・中2中3・高1高2
1年で2テーマ×2年間1年で2テーマ×2年間自ら「問い」を見つけ、研究を行う ➡ プレゼンテーション
興味・関心がある事柄について文献調査・実態調査を行い、それぞれが「なぜ?」を軸に探究活動を継続していきます。
そして、高2ではプレゼンテーション・論文などで4年間の学びをまとめます。
近年では、こちらの取り組みを通して完成した論文を大学入試に活用し、第一志望の大学に進学するケースも増えています。

個人探究のテーマ具体例

  • 食品ロスのこれからと解決策~無駄になってしまう食品はどのように活用できるのか~
  • 音楽が与える影響~現代人と音楽の在り方とは~
  • 血液型と人の性格の関連性~血液型占いと普及の根拠~
  • なぜ日本の学生に西洋画は普及しないのか
  • アニマルセラピーと精神疾患
中1 中2 中3 高1 高2
テーマと到達イメージ 自己を知ろう・他者を知ろう 自己を伝えよう・他者を受け入れよう 自分を見つめて、学ぶ意義を考えよう 自分の可能性にチャレンジしよう 自分の力を信じて大きく飛躍しよう
主な内容 宿泊オリエンテーション 日本文化理解と国際理解
戦争体験者の方の講演
職業体験 みらい論文
フィールドワーク
千代田区の環境保全ボランティア
介護施設でのボランティア実習 大学出前授業 大学講義動画視聴 地元の会社・店舗とのコラボ体験
ブックトーク
パワーポイントなどを使用したプレゼン
学研の教材「クリティカルシンキング」を用いた思考型授業
ENAGEEDの教材「ENAGEED」を用いたキャリア教育授業

2024年度の活動成果

前期は外部コンテストに参加し、後期は民間企業との連携授業などで探究活動を行いました。

前期に内閣府地方創生推進室が主催する「地方創生☆政策アイデアコンテスト2024」に参加し、『沖縄県多良間村の環境問題』をテーマに取り組んだ中1~2年のチームが沖縄総合事務局賞を受賞しました。

後期は山形県酒田市の「酒田米菓」との連携授業で、商品開発や販売促進に取り組みました。社長の佐藤栄司氏と東北公益文科大学の広崎心准教授を招いて、生徒たちのグループが考案した商品について発表する場も開かれました。